こんにちは!映画の感想「おもしろかった~」しか出てこないサトユウです。
「話せるのに書けない!」
そんな悩みを抱えている方。いらっしゃるのではないでしょうか。
プレゼン資料やメール、SNSへの投稿など。書く場面って意外とありますよね。
伝えたいことがうまく表現できなかったり、読み返してみたらしっくりこなかったり。
なんか違和感があるのに直せなくてモヤモヤしたり。
わたしも「なんでこんなに書けないんだろう」って自分にがっかりすることがあります。
そこでこの悩みについての解決策を教えてくれるのが、今回ご紹介する「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀史健著、星海社新書)です。
著者は冒頭で本書の目的をこう明示しています。
本書が第一の目標とするのは、「話せるのに書けない!」を解消することだ。
(7ページより)
なんと心強い言葉なのでしょうか。この本を読んで書いてあることを実践したら書くことが少し得意になってるかもしれませんよ。
本書の目次
はじめに:「話せるのに書けない!」のはなぜか?
ガイダンス:その気持ちを「翻訳」しよう
第1講:文章は「リズム」で決まる
第2講:構成は「眼」で考える
第3講:読者の「椅子」に座る
第4講:原稿に「ハサミ」を入れる
おわりに
わたしが本書から学んだことをポイントを絞って紹介したいと思います。
- 話せるのに書けない
- 文章を書こうとすると固まってしまう
- 自分の気持をうまく文章で伝えることができまい
もくじ
20歳の自分に受けさせたい文章講義の書評
その気持を「翻訳」しよう
「翻訳」ってなに?
「そもそも翻訳ってなに?」という疑問に著者はこう答えています。
頭のなかの「ぐるぐる」を、伝わる言葉に、”翻訳”したものが文章なのである。
(31ページより)
ちなみ「ぐるぐる」はこちら。
ぼんやりとした”感じ”や”思い”のこと、そしてそれが駆けめぐるさまのことを、ぼくは、「ぐるぐる」と読んでいる。
(30ページより)
例えば?
本を読んで読みっぱなしなら「あ~おもしろかった!」で終わります。
では、感想文を書いてくださいとなったらどうでしょう。
物語の内容や感じたことなどを思い出しながら整理して再構築しながらアウトプットをめざしますよね?
その「なんかよくわからない」部分に、言葉を与えなければならない。あいまいな記憶、漠然とした感情に、論理の串を突き刺さねばならない。書きあげたあと、より深い理解が得られるのは、当然のことである。
(40ページより)
つまり、「ものごとを理解する過程で「書く」という再構築とアウトプットする」この過程に翻訳があるということですね。
どうやって?
では、どうすれば翻訳できるようになるのでしょうか?
著者はこのようにいっています。
1、聞いたことを誰かに話す
- 再構築・・・言葉にするプロセスで話の内容を再構築する
- 再発見・・・語り手の真意を「こういうことだったのか!」と再発見する
- 再認識・・・自分がどこに反応し、なにを面白いと思ったのか再認識する
この3つに意識を向けることがポイントだそうです
2、地図・絵・写真を言葉にしてみる
自分の意見を入れないのがポイントでそうです。
文章は「リズム」で決まる
「リズム」ってなに?
ここでは著者はこう解説しています。
文章には「文体」と呼ばれるものがある。
そして、文体の正体とは「リズム」である。
さらに、文章のリズムを決定づけているのは「論理展開」であり、文章の論理的整合性は「接続詞」によって保たれる。
(73ページより)
例えば?
文と文の間に接続詞を入れてみて違和感はないでしょうか?どうもしっくりこない場合は文章が支離滅裂になっているということです。
1つの文としては理論として違和感がなくても、接続詞を入れてよく考えてみると意外と理論が破綻しているかもしれないですよ。
どうやって?
ここで出来上がった文章に接続詞を書き入れる必要はないそうです。チェックしてみて正しくつながればOKす。
文章の面白さは「構成」から生まれる
「構成」ってなに?
著者はこう解説しています。
おそらく”論理展開”という言葉は、日常生活でそう頻繁にお目にかかるものではないだろう。文章術を扱った類書でも、この言葉を主要なキーワードとしてあげた本はほとんどないはずだ。
しかし、これが”構成”という言葉だったら、どうだろうか?
文章を論理的にとらえ、「どう展開させるか?」と考えること。それはすなわち文章の構成を考えることに他ならない。
(107ページより)
リズムの章で出てきた「論理展開」を深掘りしていくわけです。
また、論理的な文章についてはこう説明しています。
論理的な文章とは、「主張」と「理由」と「事実」がしっかりと書かれていことである。
例えば?
これをマトリューシカに例えています。
- マトリョーシカ(主張)
- 中マトリョーシカ(理由)
- 小マトリョーシカ(事実)
3層構造になっていると説明しています。
例えば
理由:なぜなら痩せたいからです
事実:大きな筋肉を鍛えると基礎代謝が上がり効率的に体重が落とせる
どうやって?
文章がかけたら下記の2つをチェックしてみましょう。
書いた文章「主張」「理由」「事実」があるか
3つが連動しているか
まとめ
さていかがだったでしょうか?
論理展開を土台に「リズム」や「構成」を意識する。そして、なにをすれば上達できるか、という具体的な方法も書かれているのでライティング上達に関する本質的な部分がわかる1冊だと感じました。
書くことに苦手意識があり改善したいと考えているかたにはぜひ手にとっていただきたいと思いました。
それではまた!ごきげんよ〜♪
著者の紹介
古賀史健
ライター。バトンズ代表。著書に『嫌われる勇気』(岸見一郎共著)『古賀史健がまとめた糸井重里のこと。』(糸井重里共著)『20歳の自分に受けさせたい文章講義』、構成に『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(幡野広志著)『ゼロ』(堀江貴文著)など累計850万部超。
引用元:Twitterより