唐木元に学ぶ、苦手を得意に変える文章術とは【新しい文章力の教室 書評】

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ブログを始めてみたけど文章を書くのが難しい。という方いらっしゃるのではないでしょうか。ブロガーだけじゃなく、SNSの投稿や仕事のメールなどわりと文章を書く機会ってありますよね?

わたしも仕事のメールを書いている途中で「なんか読みにくい」ってなることがよくありました。

この「なんか」っていうのが非常に心地悪いですよね。我々をモヤモヤさせる原因とはいったい何なんでしょうか?

それはこの3つになるそうです。

  • 遅い
  • まとまらない
  • 伝わらない

ではどうしたらこの苦手意識を改善できると思いますか?

書けない悩みを解決してくれる本を見つけました。

こちらです。

「新しい文章量の教室」苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
唐木元 著/インプレス

この本の中から特に基本的な部分を抽出してまとめましたので、よろしければ読んで実践していただけると嬉しいです。

それでは早速いってみましょう!

文章は3層構造になっている

3層構造

1. 言葉遣い →  目に見えている文字列
2. ロジック → 論理的な文章
3. 事実 → 出来事や日付、名前など
(19ページより)

例えば、事実とは違う文章であれば実用性は0ですし、ロジックが破綻している文章であれば言葉づかいではカバーできませんよね?

つまり、 「事実」「ロジック」「言葉づかい」の順番で積み重なっている。というわけです。

まずはこの3層構造を理解して、1番下の土台である「事実」から順にスキルを磨いていくことを著者は推奨しています。

書き始める前に主眼と骨子を立てる

設計図

主眼 → その文章で伝えたいことであり、テーマのこと
骨子 → 主眼を達成すための骨組みのこと

例えば、遠くに出かけるときや旅行をイメージしてみてください。スマホでグーグルマップを開きます。まずはじめに目的地をセットしますよね?この目的地が「主眼」です。そして、検索して出てきた経路に当たるのが「骨子」です。

文章を書くときも書き始める前に計画を立てるわけです。

さらに骨子には3つの要素があります。

  • 要素 → なにを
  • 順番 → どれから
  • 軽重 → どれくらい

この3つを文章に組み込むことが重要でどれも欠けてはいけません。

手が止まらないようにプラモデルを用意しよう

著者はテンプレートをプラモデルに例えています。

  • どんなことを伝える文章なのかを定めておく → 箱絵
  • 「なにを言うか」トピック化して並べておく → パーツ
  • 「どこから」「どこを重点に」組み立てるかを決めておく → 取説
    (25ページより)

つまり

  • 箱絵 → 主眼
  • パーツ → 要素
  • 取説 → 順番・軽重

というわけで「書き始める前に主眼と骨子を決めておく」とは「テンプレート」を作っておくということでした。

パーツを揃える

  1. これから書こうとしている文章に含まれそうな話題を箇条書きで書き出す
  2. 書出した話題を5W1Hに当てはめてみる
  3. 5W1Hの抜けている部分を書き出す

パーツを揃える段階での抜けや漏れのチェックに5W1Hは有用だと著者は言っています。

作業をシンプルにできる考え方って効率的ですよね。

骨子を立てる

ここでおさらいです。骨子とは下記の3つのことでしたね。

  1. 要素 → なにを
  2. 順番 → どれから
  3. 軽重 → どれくらい

骨子を立てる際には上から順に決めていくことが重要で、順番通りに決めないと、なかなか文章が決まらい場合があるそうです。

ここで、集めたパーツの中からどれを採用して、どれから並べて、各パーツにどれくらいの文量を使うかを考えます。

構造シートで整理する

これまで書き始める前に主眼と骨子を固める方法を見てきましたが、ここで実際に体を動かしてワークをしていきます。

用意するものは1枚の紙です。この紙に下記の手順で記入していきます。著者はこれを「構造シート」と呼んでいます。

1. 紙の上方に大きく線を引いて、テーマ(主眼)を書く欄を作ります。この段階では空欄のままとします。
2. 箇条書きで、書こうとする話題を列挙していきます。
3. 並んだ話題を眺めながらこれから書く文章の主眼を見定め、テーマ欄に書き込みます。
4. どの話題から切り出していくべきか、主眼に準じるよう吟味し項目の左横に順番を数字で書き込んでいきます。
5. 紙を替え、テーマ欄に主眼を書き込み、順番通りに並べ直します。もししっくり来なければ、また順番を吟味して書き込み、紙を替えてやり直します。
6. アピールしたい優先度を、項目の右側にABCの3欄kうで格付けしていきます。

注意点としては必ず手書きでやることです。どうですか?めんどくさいな~って思います?ですがやり続けてるとさらっとできるようになりますよ。

下記はこの記事を作成するにあたりわたしが作成した構造シートです。思いついたことをいきなり書き始めるより紙に書き出して整理した方が明らかに書きやすくなります。

すいません。字があまりにも下手だったので画像を作りました。

構造シート

こんなかたにおすすめ

さていかがだったでしょうか?

この他にも文章をブラッシュアップさせる細かなテクニックが網羅的に書かれています。本書を手元に置いて、書きながら見返す。そんな使い方ができるバイブル的な1冊ではないでしょうか。

とくに文章の見直し方は必見で、無意識でやってしまっているような書き方についての改善方法がわかりやすく説明されています。

これからブログ始めたい方、ブログ初心者の方で文章にお悩みの方にはぜひ手にとっていただきたい1冊です。

それではまた!ごきげんよ〜♪